2023年冬ドラマ

エルピス考察!エンディングの意味を深堀してみた結果

エルピスのエンディング、毎回微妙に違いがありますが、凄い深いメッセージがあったらどうします?

皆さんどうも、癖のあるドラマ考察チャンネルのマダムエモです。
いよいよ『エルピス』の最終回が迫ってきました。

実在する事件に着想を得た”冤罪”を扱うこのドラマは
ババァ、更年期とセクハラを受けながらもニュースキャスターへ復活を遂げた まだまだイケる長澤まさみさん演じる浅川恵那と
能天気なお坊ちゃん、苦労知らずの若手ディレクターはもはや彼そのものなのかと錯覚しそうな
前田郷敦さん演じる岸本拓朗が
連続して殺害された10代の少女の事件の冤罪疑惑を追いながら
自分自身の価値について考え取り戻していく様子を描いた社会派エンターテインメントです。

重いテーマでありながらもどこか笑ってしまうようなところもありつつ、やっぱり切り口はエグイと思わせる
酸いも甘いも知った大人がハマる『エルピス』で
今最も話題となっているのがドラマのエンディングです。

エンディングが毎回変わり話題となったドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』は記憶に新しいと思います。
ラップの歌詞やボーカルが毎回違ったので話題にもなりましたね。

ですが『エルピス』はガラッと変わっているわけではなく、なにがどう違うのかイマイチわからんって人も多くいると思います。
気づく人には気づく程度の違和感って気づいた人は余計に気持ち悪くて
どういう意味がそこにあるんだろうかと気になっちゃいますよね。

そこで『エルピス』を1話ずつ振り返っていきながら
エンディングに込められた意味と映像から考察できることについて
私、マダムエモなりの深堀りをしてみました。

主題歌「Mirage」についても調べてみましたよ

エルピス考察!エンディングの意味は?

それではエルピスのエンディングに流れる主題歌「Mirage」と映像について考察を始めます。

毎回変わるエンディング

まずエンディングはイチゴのホールケーキが一部切り取られた形であらわれます。
真っ白なキッチンに白いエプロンをした恵那は
「今日はみんな大好きイチゴのケーキを作ります。さあ、レッツクッキング!」と笑顔でケーキを作り始めます。

卵を割り小麦粉をふるいリズミカルに泡立てます。
イチゴのヘタを包丁で切り落とし、ケーキが焼きあがるまでクルクルと踊る恵那。
オーブンの蓋を開けて嬉しそうに覗き込みますが途端に表情が固まります。
ふんわりと焼きあがるはずのスポンジはブクブクとあちこち膨れ上がり、焦げ付いていて気持ち悪くデコボコした岩のようになり
イチゴはカビが生えたように変色しています。
振り返った恵那の顔には全く笑顔はありません。
失敗した悲しみと言うより、それどころかなんでこうなったのか誰のせいでこうなったのかと何かを言いたそうな顔をしています。

ここまでは毎回ほぼ同じなのですがこの先が少しずつ違います。

第1話はテーブルの上に置かれたケーキの箱が写ります。
製造元は株式会社パンドラ
賞味期限は22年10月24日です。
長袖スエットを着たチェリーさんがお皿を持ちフォークでケーキを食べます。
画面では恵那が一生懸命言い訳をしているような様子が写っており、チェリーさんは瞬きもせずじっとその様子を見つめながらケーキを食べています。

第2話では白い半袖のブラウスを着たチェリーさんがお皿の上に乗ったケーキを見つめています。
第3話はエンディングはありません。
第4話では第1話の時と同じ服装のチェリーさんがケーキを手づかみし大きくほおばります。
第5話からは出来損ないのケーキを見た恵那の後ろ姿を撮影しているカメラクルーが一瞬映ります。
チェリーさんは2話と同じ白い半袖のブラウスを着ていますが、今回は手づかみでケーキを食べます。
第6話では第1話と同じスエット姿のチェリーさんが両手でお皿を持ち、ケーキを見つめています。
第7話ではテーブルの上のケーキの箱が無くなり
代わりに台本と同じエルピスの文字が書かれたものが置かれています。
チェリーさんは2話と同じ白いブラウスを着ていますが今回はフォークでケーキを食べます。
第8話では再びテーブルの上にはケーキの箱がありスエット姿のチェリーさんがフォークを持ちケーキをもぐもぐしています。
横顔が一瞬歪んで見えます。
第9話では白いブラウスを着たチェリーさんがフォークでケーキを口に入れた後もぐもぐしています。
今回もチェリーさんの横顔が時々少女の頃のチェリーさんと重なり歪んでいます。

つまりスエットを着たチェリーさんの回と
白いブラウスを着たチェリーさんの回があり
ケーキを食べずに見つめる回と手づかみで食べる回、フォークで食べる回があります。

チェリーさんの意味

チェリーさんは大洋テレビで働くヘアメイクさんで、松本死刑囚が逮捕されるとき松本宅にいた家出少女でした。
家出中の少女を自宅に監禁していたと報じられた松本氏はロXコンだと言われ、自分のせいで優しいおじさんが逮捕されてしまったとずっと後悔していました。

おそらくエンディングでのスエットを着たチェリーさんは今の大人になったヘアメイクのチェリーさんで
白いブラウスを着たチェリーさんは14歳の家出少女なのでしょう。

テレビ画面を見ながらケーキを食べるという構図は同じなのに毎回少しずつチェリーさんのニュアンスが違い、
大きな瞳でテレビモニターを見つめている様子が非常に印象深いです。

エンディングのラストシーンで映し出されているのは必死に言い訳をしている恵那の様子です。
声は聞こえませんが自分はちゃんとレシピ通りに作ったのにオーブンのせいだとか
誰かのせいでこうなったんじゃないかと訴えているようです。

テレビをみているチェリーちゃんは実際にテレビから流れている情報をみている私たちと同じです。
ケーキが失敗して必死に言い訳をしている恵那をみて「かわいそう」とか「大変だなぁ」と思うか
「人のせいにするな」「まずは謝罪じゃないのか」と思うかは人それぞれです。
最近では失敗した部分もあえて見せることでよりリアルさを追求するなんて演出もある様に思います。

一体私たちは何を見せられていて、どんな演出によって情報操作されているのでしょう。
失敗したところを取り繕って出来上がったきれいなケーキは本当に美味しいものなのでしょうか。

ケーキの意味

八頭尾山で井川晴美さんが殺害された日はチェリーさんの14歳の誕生日でした。
松本さんはチェリーさんの為にカレーを作りイチゴのショートケーキをひとつ買ってきました。
ケーキを食べる少女を見て松本さんは「お誕生日おめでとう」と嬉しそうに言いました。
涙ぐみながら無言でケーキを食べる少女。
それはチェリーさんが生まれて初めて食べた誕生日ケーキでした。

自分の親から一度も誕生日のお祝いをされたことのない少女。
チェリーさんは自分の誕生日を祝うためにケーキを買った同じ日に
自分と歳の変わらない女の子を松本さんが殺すなんてありえないと恵那に泣きながら訴えました。

チェリーさんはケーキを食べる度に松本さんのこと、あの日のことを思い出すでしょう。

ちなみにエンディングで流れていたケーキの箱の賞味期限の日付けは
ドラマ『エルピス』の初回放送日です。

通常はホールケーキとカットされたショートケーキの味は同じですが
もしもホールケーキが「真実」だとしたら切り取られた一つのピースであるショートケーキもケーキ全体と「同じ真実」なのでしょうか。
ある一部分だけを切り取ってわかりやすくコンパクトにまとめ、さらに印象に残るようなタイトルをつけ私たちの手元に届けられるニュースは
カットされたショートケーキのようなもの。
何も考えずに見た目に惑わされて食してはいないか
『エルピス』のドラマは私たちに投げかけているのだと感じました。

主題歌「Mirage」について

主題歌「Mirage」はプロデューサー/トラックメーカーのSTUTSが手掛けた音楽集団『Mirage Collective』によるものです。
当初謎の音楽集団という事でしたが後に総勢12名のメンバーが発表されました。

STUTSといえば『大豆田とわ子と三人の元夫』のエンディングを手がけた人物です。
彼が劇伴を切り取りテンポを替え音質に表情を加えてアレンジして変化させていく様子を『関ジャム』で見た時は「スゴ!!」と何回言ったことかわかりません。

そして音楽集団『Mirage Collective』は
STUTSさんはじめbutajiさん、SuchmosのYONCEさん、長岡亮介さん、ハマ・オカモトさんなど錚々たるメンバーによるもので
2・4・6・7話では長澤まさみさんがゲストボーカルとして参加した『Mirage Op.4- Collective ver(feat.長澤まさみ)』が流れました。
7話では岸本拓朗役の前田敦郷さんがサックスで参加したバージョンが流れ
8話ではDJのtofubeatsさんがリミックスを手がけたOp.5が使われました。

最終回には鈴木亮平さんの歌声も聴けたらいいですよね。

「Mirage」の歌詞意味から考える

こちらはMVのメイキングです。

MVではショートケーキに1本だけささったロウソクが印象的です。
ドラマのエンディングのチェリーさんの映像もMVと同じものがありました。

この曲は『エルピス』の脚本を読んで歌詞を創作したということで、
真実は1つではなくて人間とは多面的なものであるというところに共感しモチベーションになったとbutajiさんが話していました。

私は歌詞の中の
「誰にだって口に出せないことがあって塞いでる
自分で着けたリードをかみ切った獣」という箇所が心にグサリと残りました。

長澤まさみさん演じる浅川恵那はきっとリードを嚙みちぎり、今まで言えなかった真実や言える範囲の真相を自らの言葉で話すはずだと信じています。
「can't stop the fire」
もう止められない想い、それは消せない炎のようなものです。
その先には希望が待っていても災いが待っていても全てを受け止めて誠実に生きる覚悟の歌だと思います。

エンディングへのSNSの反応

エルピスのエンディングについていろんな声をネットから拾ってみました。

エルピスが面白すぎてエンディング考察も読んじゃう。今回のチェリーの目が変わったのって人は見たいものしか見ないことをあらわしてんのかなぁって。そもそもチェリーの証言から始まった訳だけど、周りを引っ掻き回してるだけに見えてきて結構怖い。
引用:https://twitter.com/DaysMako/status/1603028541637287936

知ってたつもりの「パンドラの箱」を何気なく調べてみたら、今ごろだけど… ギリシャ神話の話がドラマに入り込んでるように感じた。エンディングの歌詞にあるfireも、パンドラちゃんが作られるきっかけになったプロメテウスの火を連想させるし。
引用: https://twitter.com/aonori31/status/1602666710523576321

エルピスのエンディング、意味ありげに見せて視聴者に考察させつつ、ほんとは何も意味がないものだといいなと思ってる。まさに我々が常日頃メディアに踊らされている感じで。
引用: https://twitter.com/____nakko/status/1602661377960980483

まとめ

以上、まとめますと

・エルピスのエンディングは毎回微妙に違っていた。
チェリーさんの服装が半袖ブラウスの時があったりケーキも食べている時や手づかみの時もあった。

・ドラマの真実が回を重ねていきながら明らかになるように、主題歌の「Mirage」もメンバー情報を少しずつ明かしていく手法をとって話題となった。

・長澤まさみさんが歌うことで歌詞の意味がドラマの世界観と大きく重なった。
ケーキやチェリーさんに意味があると考えるか無いと思うかは人それぞれの解釈があってよいと思う。

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