2022年秋ドラマ

エルピス最終回考察!3つ意味!実際起こった事件からの着想は冤罪事件だけでなく政治事件もだった

エルピス最終回、実際にあった事件に着想を得た、とあるのは冤罪事件だけじゃなくて、政治事件もそうだったのですね?

皆さんどうも、癖のあるドラマ考察チャンネルのすぐ泣くです。
エルピス最終回考察を世界一わかりやすくしていきます。

正直、終わった直後は「ん?」と思いました。「折り合いが無難だったのでは?」「いや、これが最適で現実的」「いや、タイトル通り、希望はつながった」いろいろなことが頭を駆け巡りました。

そして、咀嚼の時間に入る。

名ドラマの後はいつもそう。
終ってすぐ、その意味がわかるわけではない。
時間とともに、わかってくる。

最後、牛丼食べていた意味。1話では苦しそうな顔で水しか飲めなかった恵那が、笑顔で牛丼食べる最終回。
最後、大門に食らいつく笹岡記者。
実際のドラマの編集PC画面を見せる意味。
思い出される、第2話か3話くらいでの元首相や五輪のニュースカット。
正しいことがしたい、といううなるように言った岸本の表情。

そういうのが後からジワジワきます。

最終回、あれはどういう意味だったのか?

ポイントをまとめて見ていきましょう。

エルピス最終回考察

エルピス最終回考察を端的にまとめるために、ポイントを3つにしました。

1、希望、そして災い、最終回に残ったもの

タイトルのエルピスの意味は、公式ページにもあるように
古代ギリシャ神話にある「パンドラの箱」で中からさまざまな災厄が飛び出したと伝えられるもの。
それに唯一残されていたもので、良きことの予測として【希望】、悪しきことや災いの予測として【予兆・予見】とも訳される言葉。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ドラマの中では分かりやすく
善玉と悪玉という言葉で表現されていたように思います。
善玉菌だけになっても腸内環境は良くなるわけではないと。
すべては絶妙なバランスの上で、成り立っている。

同じ細菌でも、環境や役割によって良いものにも悪いものにも変化します。
人間の世界も全く同じ。
隠蔽のため政治家が嘘を塗り固める悪事を働き、それを暴こうとする正義も、
暴くことで世を乱し、国際政治に悪影響を起こすかもしれない。

エルピス最終回では、恵那がすべてを暴こうとするところを、斉藤が仲介して
副総理の逮捕は後にして、まずは冤罪事件の真犯人の真相を暴くところに落としどころをつけました。

ここに納得がいかない人もいたようですが、笹岡記者への希望としてつながっていたのが暗に描かれていたのが分かります。

希望は、誰かを信じるところに生まれると、恵那が悟ったように
繋がっていくものだと描かれていました。
そして、私が感じたのが最後のビデオ編集ソフトのカットをエンディングの方でだしていたとことです。
あれはテレビ自体の「自己告白」
自分たちは真実というホールケーキの一部を切り取り、よく見せて提供している。
その自己告白こそ、テレビのかすかな希望なのだと私は感じました。
一番の希望は、恵那の笑顔です。牛丼を最高の笑顔で食べている恵那を見れたのが一番だと感じました。

では残った災いは?
副総理の隠蔽がまだ解決していない点でしょう。そして隠蔽体質の報道、つじつま合わせはどうしても起きる。
折り合いをつけて報道をする。それは致し方がないという現実のことでしょうか。

2、水しか飲めないから牛丼への意味

第1話、「呑み込めなかった」という恵那。
それは食べ物だけではなく、「この現実を」呑み込めなかったということでしょう。
嘘や、つじつま合わせ、隠蔽、権力へ屈した報道。

最終回で、牛丼を最高の笑顔で食べた恵那の意味、
それは、単純に政治家の嘘を暴けたとか、嘘の報道をひっくり返したとかそういうスッキリ感ではありません。
実際、副総理の隠蔽は未解決のまま笹岡記者に引き継がれたような描かれ方でした。

恵那の、笑顔で「呑み込める」ようになったのは、
この善玉も悪玉もありバランスを保つ、現実だと思います。

恵那も、ニュースで暴露するのをすべてではなく、真犯人のみと、妥協点をつけたわけであります。
現実との折り合いを持ち、誰かを信じて希望を託し、前に進んでいく。

つまり、この世界に悪も混じっていること、自分の中にも悪が混じっていること
それを受け入れてバランスを保ちつつ、自分の信じる希望に向かって歩んでいくことが出来たことを
描いているのだと解釈しました。

3、根底にある政治不信

このドラマは「実際に起こった事件を参考に着想を得て」と断りがあり
文献としても3冊ほど、過去の冤罪事件の本が並べてあったので
そのことなんだろうなとは思っていましたが、
政治隠蔽の内容を見て、「実際起こった事件」というのが
途中わずかにカットがあった、元首相や、五輪のニュースのことなのだな、というのを痛烈に感じました。

ここでは、かなり政治的で、場合によっては陰謀論とも言われかねないような内容になってしまうので
割愛しますが、
少なくとも分かりやすいのが、五輪は、お金の闇が非常に深いものです。つまりは災い。

でも、多くの人が五輪を見て、感動をして、実際に希望をもちます。
子供が金メダリストを見て、本気でスポーツにうち込みます。
そんな希望を生み出しているのは事実。

そして、明るみになり続ける、五輪汚職。
この裏側は深ぼりすると大変なことになりますので割愛します。中田敦彦さんのyoutube大学でも取り上げられていましたね。

それでも、このドラマを見て私たちも、善玉と悪玉を理解し、受け入れて、現実に希望を見出し進んでいこうと
思える内容だったのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?
個人的にはエルピス最終回をいまだに反芻していて、
もっとお伝えしたいことがあるのですが、このへんにしておきます。

以上、まとめますと

要約しますと

       

  • エルピス最終回に関して3つのポイントで考察、意味の深堀をした
  •  

  • 実際にあった事件に着想を得て、というのは最近の政治や、五輪汚職を含むものと感じた
  •  
     

  • 災いはなくならない。でも希望もある。恵那の最後の笑顔で私たちもこの現実を進んでいける気がした
  •  

 
 

  
それでは次のコンテンツで会いましょう。

-2022年秋ドラマ

© 2023 癖のあるドラマ考察サイト