silent最終回の細かい伏線回収いくつ気づきました??
皆さんどうも、癖のあるドラマ考察チャンネルのすぐ泣くです。
silent最終回が2022年12月22日ついに放送。話題のドラマだけに放送後は賛否両論ありました。
私自身確かに、最終前の回の方が泣けたというのは正直なところですが、泣けることが絶対ではないわけで
最終回、終わった今「いろいろと意味・解釈を頭の中でグルグル巡らせている状態」です。
そして、そのグルグル巡らせていることこそが、名作の条件だと思っています。
『八日目の蝉』を見た時も1週間後に、あの永作博美のあの時の表情、なぜ最後に「ご飯を食べていません」というセリフだったのかとか、
『容疑者Xの献身』を見た時も、あの堤真一のあの泣き崩れた表情・感情の演技力のすごさに5日後に気づきました。
それは、作品の解釈をその場ではなく、その後、巡らせて解釈しているからです。
今、頭と心の中で、silent最終回の解釈が巡っています。
すべてを書ききれませんが、重要ポイントをお伝えしていきます。
silentを見て、何で私が恋愛ドラマを避けていたか、よく分かりました。
私も、アノ時は純粋な思いでいたのに、その自分の純粋な思いを裏切ることを重ねてきて
恋愛ドラマを見ていると、自分が偽物だって思っちゃうからなんだなと。
silent最終回考察
前回最終回予想において、まったく的外れな予想をした私・すぐ泣くです。
予想では「どうしたら全員がハッピーになるのか」ということを頭の中でグルグル回していました。
しかし、ハッキリ言って「ソコ」じゃなかった!
本当にソコじゃなかったと痛感しました。
もちろん、誰が付き合うとか付き合わないとか、そういうのが重要じゃないことは分かっていました。
ただ、個人的に最も涙を流してしまった八尾正輝(こと風間俊介)くんが、形としてハッピーになってほしかったという思いが
強くなりすぎて、主人公たちを見失っていたと思います。
最終回のポイントとその解釈をまとめました。
「お花は音がなくて、言葉があって、気持ちを乗せられる」
こちらが、奈々が春尾先生に渡した花束です#silent pic.twitter.com/nD7sN56s2I
— 「silent」川口春奈×目黒蓮(Snow Man)❄️毎週木曜よる10時OA 木10ドラマ公式❄️ (@silent_fujitv) December 22, 2022
奈々のおすそ分けした「かすみ草」の意味
最終回直後に話題になっていたのは「花束」でしたね。
最終回前にも話題になっていましたがかすみ草=花言葉は「幸福」・「感謝」
ちなみに、佐倉想=サクラソウの花言葉は白は「初恋」英語では『everlasting love』=永遠の愛
その他の意味は以下。「青春」っていうのもいいですね。
純潔/自然の美しさを失わない/希望/清らか/無邪気/青春/若者/少年時代の希望/長続きする愛情
引用:http://chills-lab.com/flower/sa-ka-04/
そして、かすみ草をおすそ分けした意味。
奈々は、以前「私がプレゼントしたものを包みなおして渡された気分」と紬に怒っていたのが思い出されます。
しかし、今「おすそ分け」と、依然と違う感情で「感謝」を伝えたのがこのかすみ草。ありがとうを伝えるときに贈る花です。
紬と想が結ばれた意味
最終回予想で私は必死に「皆が幸せな形」を考えていました。
それには、奈々と想、紬と湊斗にもどってもいいんじゃないか?そんな風にも考えていましたが、
実際の着地点としては、想と紬が結ばれました。
湊斗はやはり湊斗で、遠くから幸せをやさしく見守ります。
一部で、結局主人公だけがいい思いをしたなんてことを言う人がいましたが
そうではなかったと理解しています。
最終回を見て、紬という人物は、湊斗からのおすそ分けでも成り立っていて、そして想と湊斗との関係からも成り立っていて
たくさんのおすそ分けの中で、その人がある、ということを感じました。
だから、湊斗が損をしたわけじゃないんです。奈々が損をしたわけじゃないし、八尾さんが損をしたわけじゃないし、
想が得をしたわけじゃない。皆の思いの中で、想と紬の関係がただあるだけ。
それを言葉じゃないもので伝えてくれたのが、silentというドラマ。
奈々や湊斗、八尾、の着地点は?
皆さん、最終回で一番印象に残ったのは、「花は音がなくて言葉があって、気持ちを乗せられる」という意見が多かったですが
実は私が一番印象に残ったのは
八尾さんの同僚が八尾さんに伝えたことです。
※セリフはうろ覚えですが..
「八尾さんのいいところが分かった」「八尾さんはろう者をかわいそうだと思ってないよね。そこがいいところ」
というところです。
私も、なぜか八尾さんが大好きで、あの微妙な表情、現実を現実と割り切ってどこかクールなのに、
「桃野さんみたいな人は桃野さんしかいなかった」と言ってしまう、実は見えないところで心を大事にしている八尾さん。
それを同僚の人が指摘した場面で私もハっとさせられて、そこがすごく印象的でした。
今の想、今の八尾、今の湊斗、
すべて想い出が形づくって、また違う形に変化したのを感じた最終回でした。
誰かとくっつくとかではなく、彼らが、新しい八尾さんになり、新しい湊斗、奈々になり、
それぞれが、新しい、想・紬との関係性に発展したと私は解釈しました。
紬・想が口パクでつぶやいた言葉とは
「なんて言ったんですか?」知恵袋なんかでもそんな質問がありましたが
それは違うんだろうな、と思ったのは私だけではないのでは。
このsilentというドラマ自体が、「言葉の先にあるもの」を伝えたかったのが分かります。
それをあの形で表現したのだと思います。
このドラマのテーマは言葉の先にある伝えたいもの
このドラマのテーマは「言葉の先にあるもの」。それを一生懸命、手話であろうと、言葉であろうと
どんな手段でもいいので、伝えようとして、その先にあるものに触れる、
そういうドラマだったと思っています。
すべては八尾さんが十話で言ったセリフに入っているのではないでしょうか。
「(あなたを理解したくて手話を勉強したのだけれど) 手話はコミュニケーションの手段でしかなかった」
「言葉の意味を理解することと、相手の想いが分かるってことは違った」
「いろんなろう者と知り合ったけど、桃野さんみたいな人は、桃野さんしかいなかった」
この至宝の言葉の中に込められているのだと思います。
ネット上のとても良かった感想
↑
ティザーの影響で最終回には絶対雪が降るって予想してたけど雪の代わりに音のない(silent)の花に言葉が宿り雪の結晶と化す歌詞の伏線回収までしたのは本当に凄い
感謝
まとめ
要約しますと
- サクラソウの花言葉は、英語名では「永遠の愛」その他「初恋」「青春」等がある
- 言葉の先にあるものに気づかせるドラマだった。このドラマの手話で言葉で伝える先にある想いに気づきたい
- 10話の八尾のセリフにこのドラマが集約されていると筆者は思った
関連